堀氏は「一度来店し、満足しなかったお客さまは二度と来店しません。しかし、リピートしていただけない原因のほとんどは『忘れられる』ことです。例えば、大きな不満がなくても、家族構成が変われば別のお店に行くことも増えるでしょう。新規オープンしたお店にだって行ってみたいはずです。これだけたくさんの選択肢が出てきている中では、外装を変えることで『あそこの店、変わったみたいだね』『新しいメニューが入ったみたいだね』と訴える必要があります」と説明する。
最後に、堀氏は興味深い指摘をした。
「優れたスーパー店長をお店に配置したり、サービスを良くしたりしても、売り上げは最大で2割程度しかアップしません。しかし、外装を変えると一気に売り上げが2倍になることもあります。極端なことを言えば、外見がボロボロだと来店しようというお客さまは減りますよね」
もちろん、安くてうまい料理を提供することで繁盛するケースはいくらでもある。しかし、「おいしくても繁盛しない店」や「おいしくないのに繁盛する店」を多く見てきた堀氏は外装の大切さを痛感しているようだった。「たかが外装」では決してないのだ。
焼肉きんぐは今後も競争環境の変化にあわせて、外装計画を柔軟に見直していくという。次は、どのような変貌を遂げるのだろうか。
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