3月13日、英国のロンドン。「ブレグジット」(英国のEUからの離脱)をめぐって大きく揺れているなか、記者はちょっと気になるサービスを目にした。米国発の非営利団体「1 Million Women To Tech」が提供するオンライン学習だ。
なぜ、ロンドンでオンライン学習を目にしたのかというと、宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム」(本社:オランダ)が、IT技術を使って社会活動やビジネスなどの場で活躍している女性を表彰するアワードを開いていたからである。
アワードは7つのカテゴリーにわかれていて、そのなかのひとつ「企業賞」に、オンライン学習が選ばれたのだ。このように書いても「オンライン学習ができるサービスなんて、山ほどあるでしょ。何をいまさら」とお叱りの声が飛んできそうである。このサービスの何がスゴいのかというと、プログラミングの知識が不足していて、エンジニアの道をあきらめていた人たちを“救う”かもしれないのだ。
表彰した理由について、ブッキング・ドットコムのギリアン・ダンズCEOは、記者の前でこのように語った。「世界的に見て、女性の活躍はまだまだ。テクノロジーのチカラを使って女性が活躍できるきっかけを増やしていかなければいけない」と。
オンライン学習は2018年7月にスタート。当初、受講者は300人ほどを見込んでいたが、実際にフタを開けてみると、3カ月で2万人ほどが集まることに。SNSのフォロワー数も、あれよあれよという間に160万人を超えた。
世の中にはオンライン学習が山ほどあるのに、なぜ米国発のサービスは多くの人に注目されているのか。同団体を運営するイオナ・ブダペストさんに、話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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