土肥: 「キャッシュレス」「レジなし」「ウオークスルー」を実現したカフェが、東京の秋葉原にオープンしました。スマホに専用アプリをインストールして、アカウントを作成する。IDとなるQRコードをかざして入店すれば、あとはほしいと思ったモノを手に取ればいいだけ。しばらくすると、アプリに登録したクレジットカードで決済が行われ、レシートがメールで送られる仕組みになっています。
それだけではありません。来店前にアプリで注文を済ませれば、店に着いてすぐに商品を受け取ることができるんですよね。このような未来感が漂うカフェを、なぜ始めようと思ったのでしょうか?
横田: 2018年5月、現地でレジがないコンビニ「Amazon Go」を見て、これはスゴいなあと感じたんですよね。このような店舗をどのようにして実現しているのか、何度考えてもよく分からない。考えても考えてもよく分からないところも、またスゴいなあと感じました。
どういった仕組みで運営しているのか。当然、企業秘密なので、知ることはできません。知ることができないので、自分の頭の中で想像してみることにしました。「これはこうなっているのではないか」「あれはこうなっているのではないか」と。
帰国してからも「ああでもない、こうでもない」などと悶々とした生活を送っていたのですが、ある日、このように考えました。「たぶん、こういった仕組みでやっているのだろう。とりあえず、自分たちでもやってみよう」と。
土肥: クラスメソッドはシステム開発を手掛けている会社ですよね。カフェ運営の経験は?
横田: ないです。以前のワタシは、このように言っていました。「IT企業がカフェをやるようになったら、ダメだ。絶対にやってはいけない」と。本業に関係のないことはやってはいけないと繰り返し言っていたのですが、前言を撤回させていただきました(苦笑)。
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