土肥: ちょ、ちょっと待ってください。「IT企業がカフェをやるようになったら、ダメだ。絶対にやらない」と言っていたのに、「カフェを始めるぞ〜」と言った。従業員からはどのような声がありましたか?
横田: 全員ドン引きでした。「できるはずがないですよ」「誰がやるんですか」「何をもってゴールとするんですか」「いつまでやるのですか」「いくらかけるんですか」といった感じで、反対の声ばかり。「ウチの会社はどうなるのか」「転職したほうがいいのでは」といった心配の声もありました。
土肥: 社内で逆風が吹き荒れていたのにもかかわらず、カフェの道を進んだわけですが、コンビニのような業態は考えなかったのでしょうか?
横田: 選択肢のひとつとして考えました。小売店の場合、お客さんは目的のモノを手にしたら、店を後にする。それだけで終わってしまいますが、カフェの場合は違いますよね。店内でコーヒーを飲んだり、考えごとをしたり、会話を楽しんだり。体験に深みを感じられるような場所を提供するほうがいいのではないかと考え、カフェにしました。
土肥: 実際に動き始めたのは、いつごろだったのでしょうか?
横田: 昨年の11月。年末年始は仕事が休みなので、実質2カ月ほどで店をオープンすることがができました。
土肥: えっ、たったの2カ月? カフェの運営経験がないのに、そんなに早くオープンできるなんて、ちょっと信じられません。
横田: カフェの知識はないので、もちろん多くの関係者にお手伝いしていただきました。ただ、システム面に関しては、オープン日が完成ではないんですよね。
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