しかし20年までの設置駅、改名駅は、富山ライトレールを除いて決定している。いまさら変更は難しい。21年以降の開業予定駅は仮名称のままが多く、令和駅になる可能性が高い。
21年は奥羽本線の「泉外旭川駅」、えちごトキめき鉄道の「押上駅」、あいの風とやま鉄道の「富山・東富山間新駅」、ひたちなか海浜鉄道の「平磯・磯崎間新駅」、土佐くろしお鉄道の「県立あき総合病院前駅」。22年は宇都宮ライトレール開業、西日本鉄道の「雑餉隈・春日原間新駅」、東急電鉄・相模鉄道の結節点の「新横浜駅」、東急新横浜線の「新綱島駅」がある。
仮駅名もそれなりに根拠があるし、そのまま正式駅名になる事例が多い。そうなると、仮駅名も決まっていない、あいの風とやま鉄道、ひたちなか海浜鉄道、西日本鉄道あたりが「令和駅」と名付けそうだ。しかし、付近の地名と一致しなければ地域の玄関になりにくい。かえって不便になるだろう。地域名まで変える覚悟が沿線自治体にあるだろうか。
地域名と一体になって駅をつくり、時代を代表する駅ということであれば、もっともふさわしい駅が都内にある。「高輪ゲートウェイ駅」だ。正式決定しているし、署名運動があってもJR東日本は動じない。しかし、高輪ゲートウェイ駅を取りやめ、「令和駅」とし、付近にも令和という新町名を付けるというアイデアはどうだろう。
令和という新しい時代にふさわしい、新しい日本の国際的玄関「令和駅」。この名前なら、JR東日本のプライドも傷つけないだろう。日本人のほとんどが行き方を知らないところに「令和駅」をつくられるより、日本を代表する鉄道会社のJR東日本こそ、「令和駅」を持つにふさわしいと思う。
いまさら混ぜっ返すなと言われそうだけど、平成筑豊鉄道の名が公募路線名の候補を吹き飛ばした例もある。「令和駅」ならば、誰もが納得できるスッキリとした駅名だ。それが元号の持つ力だ。
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