インタビュー
» 2019年04月24日 06時00分 公開

映画「SUNNY」出演 21歳の人生論:女優・山本舞香の仕事観――もう後悔したくないから、今を全力で生きる (1/4)

若手女優の注目株として、映画やドラマ、テレビCMなどに引っ張りだこの山本舞香さん。1つのことに全力を注ぐことを信条とする彼女は、女優業を一生続けるつもりはないと言い切る。そんな21歳の山本さんが語る人生哲学とは。

[伏見学,ITmedia]
映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」で好演技を見せた山本舞香さん(右) 映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」で好演技を見せた山本舞香さん(右)(©2018「SUNNY」製作委員会)

 記録的な猛暑となった平成最後の夏、1990年代半ばのコギャルブームを題材にした映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」が上映された。

 元ネタは韓国の大ヒット映画「サニー 永遠の仲間たち」で、それを「モテキ」や「バクマン。」などを手掛けた大根仁監督がリメイクした。仲間たちとの友情や生きることなどをテーマにした青春映画で、当時を懐かしむ40歳前後を中心に、リピートする観客が多く見られた作品となった(興行収入は約9億1000万円)。

 広瀬すずさんや篠原涼子さんといった人気女優が出演する中、本作でひときわ光り輝いていたといっても過言ではないのが、女優の山本舞香さん(21歳)だ。6人組の女子高生グループ「SUNNY」のリーダーである芹香を演じた。熱血で仲間思いのリーダーとしての存在感を発揮する好演だった。

 現在も映画やドラマ、テレビCMなどに引っ張りだこで、モデルとしても活躍中の山本さんは、地元・鳥取のフリーペーパーに掲載された写真がきかっけで、13歳のとき芸能界に入った。すぐに「三井のリハウス」の第14代目リハウスガールに選ばれたので、記憶している人もいるかもしれない。

 「目の前の仕事に100%でぶつかるのはプロとして当然」と語る山本さんだが、女優業を一生続けていくつもりはないと言い切る。自分にとって「これだ!」と思えるものが出てきたら、スパッと止めて別の道を歩むつもりだという。

 竹を割ったような性格の山本さんは、自分自身の人生をどう捉えているのだろうか。インタビューを通じて彼女の仕事観や生き様に迫った。

女優の山本舞香さん。1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。特技は空手で、黒帯の実力を持つ 女優の山本舞香さん。1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。特技は空手で、黒帯の実力を持つ(©2018「SUNNY」製作委員会)

コギャルの会話は止まらない!

――1997年生まれの山本さんにとって、映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の舞台となったあの時代は当然知るよしもありません。自分の知らない時代に生きる女性を演じてみてどうでしたか?

 「(コギャルたちは)あ、違う人種なんだな」と思いました。もし自分がこの時代に生まれていたら、どんな人間になってたんだろうと考えましたね。ルーズソックスとか服装とか、今だったらあんな格好あり得ない。ただ、一周して数年後にまた当時のファッションが流行るかもしれませんけど。

――90年代に興味を持ちました?

 もともと、安室(奈美恵)ちゃんやTRFは聴いていたので音楽は知っていましたが、こういう時代に、こういう音楽が流れて、こういう格好をして、こういう言葉遣いをしてる人がいたんだなと実感しました。演じることによってその時代にタイムスリップできたことは自分の経験として大切なものだったと思います。この仕事をしてないとそういう体験はできないので貴重でした。

――映画の中でこの演技が難しかったというのは?

 特にこれだというのはないけど、SUNNYのメンバー6人(山本さん、広瀬さん、野田美桜さん、田辺桃子さん、富田望生さん、池田エライザさん)でいるシーンは会話を止めては駄目と監督から言われました。「90年代の女の子たちは会話が止まらなかったから」ということなのですが、それがきつくて……。私は普段あまり話さないから。とにかく必死でテンション上げて喋りましたね。

 あと、せりふを自分の言葉にしろというのが監督の思いだったので、一日で1、2シーンしか撮影できないときもありました。(SUNNYのメンバーが大人になった)現代のシーンの撮影は、パパっと進んでいたみたいだけど、私たち90年代のシーンは、2カ月くらいかけてみっちり撮っていたので大変でした。

コギャルの演技にメンバーたちは苦労したという コギャルの演技にメンバーたちは苦労したという(©2018「SUNNY」製作委員会)

――最も印象的なシーンは?

 大雨が降る中で鰤谷(ぶりたに)と対立するシーンです。あそこは台本にもなく、監督に何を言われたわけでもなかったけど、自然と役に入り込んだ瞬間があって、最後は過呼吸になるまで泣いてしまいました。カットがかかっているのにずっと泣き止みませんでした。こんなことは今までなかったです。そこまで気持ちが高まるシーンでした。鰤谷役の小野花梨さんとはデビュー当時に共演したので、懐かしさやいろいろなことがフラッシュバックして、気が付くと泣いていたという感じです。

――演技の幅は広がった?

 芹香ははっちゃけるタイプというよりも、いかにグループを落ち着いた感じで守れるかというカッコいいリーダーだったので、自分に近いものがありました。ほかの子たちはテンションの高いコギャルを演じるのが大変だったと思いますよ。

 私は相談に乗ったり、人に頼られたりすることがうれしいタイプ。面倒くさいなと思うときもあるけれど、頼ってもらえるのは素直にうれしいです。そこは芹香に似てるかな。誰かをいじめてる人にバッグを投げて止めたり、独りぼっちの子がいれば仲間に入れてあげたりというのは私自身もしますね。

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