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女優・山本舞香の仕事観――もう後悔したくないから、今を全力で生きる映画「SUNNY」出演 21歳の人生論(3/4 ページ)

» 2019年04月24日 06時00分 公開
[伏見学ITmedia]

1つの仕事だけをやりたい

――女優という仕事を通じて学んだことはありますか?

 この仕事をするようになって、客観的に人を見ることが多くなりました。この人は本当は笑ってないなとか、そういうことを考えるようになりました。この業界に入って、いい意味でも悪い意味でも人生が変わりました。

 芸能界を経験できて楽しいなと思いますよ。一生続けるとは思ってないけれど、少なくとも今はやっているのでもっと学んでいきたいです。

――この仕事をしていて一番のやりがいは? こういうことがあるから私は女優をやっているというのはありますか?

 お芝居は楽しいです。自分ではない人格になれるから。続けているということは、お芝居が嫌いではないんだなと思っています。今の自分はこれだなと。私はいろいろなことを同時にやるのではなく、女優だけでいいです。

映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(©2018「SUNNY」製作委員会)

目の前のことは全力で

――1つのことを続けていて、得られたこと、良かったことは?

 親に1つのことを続けろと言われたから、今もこうして芸能の仕事を続けられていると思うし、それがあったから自分も成長できたと思います。あと、忍耐強くなったかな。別のことをやりたいと思ったら、現状から逃げるのではなく、それをスッパリ切り捨てて、新しい挑戦を選ぶという考えになりました。

――山本さんは別の道を進むにしても、今の仕事をある程度極めてから動くという印象を受けます。

 それはありますね。自分が満足するまでやります。いつ死ぬか分からないから、後悔しないように今を100%生きます。目の前にあるものは全力でやりたい。

――世の中にはいろいろな仕事がありますが。

 バイトをしたこともないし、13歳のころから芸能以外の仕事をしたことがないので考えたことはありません。でも、やりたいことが見つかれば幸せかなと思う。今の自分に向いてるもの、やりたいものがパッと明確に出たら、直感じゃないけど、それが私の運命かなと思います。

――女優としての自分の役割は何だと思いますか?

 女優といっても、一般の人と変わらないですよ。芝居して、皆さんにこういう人間もいるんだよということを伝えて、知ってもらう。それが私の仕事だから。演技に感銘を受けてもらい「明日も頑張ろう」と思っていただけるのが、私の役目かなと思います。

 確かにキラキラした世界ではないですけど、それでも芸能界に入ってきて、私たちと一緒に仕事をしてくれる子たちが今後もっと出てくるといいなと思っています。

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