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» 2019年04月25日 06時00分 公開

ひろゆきの提言(2)――予測が難しい時代にハズさない「未来の読み方」西村博之が語る「令和ニッポンの処方箋」【中編】(2/6 ページ)

[ひろゆき(西村博之),ITmedia]

予測が難しい時代になったワケ

 20年前と比べて、今は物事の進むスピードがものすごく速くなりました。携帯電話の進化などは、分かりやすい例でしょう。

 2000年代には国内の携帯電話は富士通やNEC、デンソーなど、日本のメーカーが製造したものがほとんどでした。携帯電話が普及し始めた当時は、自国のメーカーがつくった携帯電話が国内で流通していたので、製品サイクルは2、3年でした。

 でも今は、例えばアフリカで携帯電話事業を始める場合、国が基地局をつくってインフラを整備したら、世界中の安い端末が一気に参入して来るので、半年あればスタートできます。

 携帯電話の仕様も、かつてはドコモやIDO(現au)が独自のものをつくっていましたが、現在ではほとんど米国のクアルコムがつくった半導体を使っているので、1からつくる必要はありません。ざっくり言えば、クアルコムに金を払えば短期間で端末を用意できるので、物事の進む速度がどんどん速くなり続けています。

 かつての電機産業などでは、研究所をつくって人を集めて設計図をひいてというところから始めていましたが、今では設計図も部品も買えます。それを自社の仕様に合わせて組み合わせればつくれるので、開発速度も速くなりました。

 昔なら、携帯電話事業を始めますと発表してから発売されるまでに3年かかっていたので、その間にこういう投資をしようなどと予測や計画が立てられましたが、近年では半年後には発売されるので準備もできません。そのうえ、半年で発売されてもすぐに廃れる可能性もあります。予測しようにも準備期間が短くなっているので、本当に予測が難しい時代になってきました。

phot この20年で携帯電話は驚くべき進化を遂げた(写真提供:ゲッティイメージズ)

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