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» 2019年04月25日 06時00分 公開

ひろゆきの提言(2)――予測が難しい時代にハズさない「未来の読み方」西村博之が語る「令和ニッポンの処方箋」【中編】(5/6 ページ)

[ひろゆき(西村博之),ITmedia]

人間は不合理な判断をする

 でも、今はもう当たり前に普及していますよね。そのときに「これって使えないよね」と見るのか、「これから普及するよね」と見るのかは、経済合理性を考えれば判断できるわけです。

 米国の家庭には1970年代ぐらいまで太陽熱を使った温水器があって、家の横に大きい鉄板やパラボラを置いてタンクに貯(た)めた水を温(あたた)めていたんです。太陽熱で温めるので、ガス代・電気代はかからないから、ランニングコストがすごく安くなります。

 でも、80年代頃に建て売りの住宅販売が増えたときに、太陽熱の温水器の設備は初期コストがかかるから販売価格が高くなって、太陽熱の温水器がない住宅のほうが安いので売れるようになったんです。

 ただ、安い住宅はお湯を沸かすのにガスや電気を使うので、ランニングコストは上がるんです。長期の経済合理性で言うとガスや電気のほうが損なのですが、結局、その太陽熱の温水器は廃れてしまいました。

 つまり、経済合理性にかなっていても、人間が不合理な判断をすることも少なくありません。ウナギが絶滅すると分かっているのに、みんなが食べ続けているのは、その最たる例ですよね。

 このように、頭の悪い判断や政治の問題があると、ときにうまくいかない場合もありますが、基本的には経済合理性にかなった結果になることが多いです。

phot ウナギはワシントン条約で「絶滅危惧種」に指定されているが、食べ続けられている(写真提供:ゲッティイメージズ)

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