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» 2019年04月25日 06時00分 公開

ひろゆきの提言(2)――予測が難しい時代にハズさない「未来の読み方」西村博之が語る「令和ニッポンの処方箋」【中編】(3/6 ページ)

[ひろゆき(西村博之),ITmedia]

貴重な技術以外はコモディティ化する

 かつては国を挙げての事業でないとできなかったロケット開発が、今ではイーロン・マスクのスペースXのように一企業でできるようになりました。薄く広くお金を集めることが可能になったおかげで、技術革新と研究の速度が上がったんです。

 技術的な進歩だけでなく、物流の速度も異常に速くなりました。物流で進化したのは、連絡手段と輸送コストです。昔なら契約書などの書類は郵便やファクスで送っていましたが、今ではインターネット経由で発注もできます。

 荷物を輸送する場合も、かつてはタンカーを確保して、どう運ぶか、輸送中に盗まれたら保険をどうするかなどを手配する必要があったのですが、現在はタンカーの予約をしなくても、通りがかった一番安いタンカーに頼むというシステムがあるんです。

 かつては船の荷物はよく盗まれていたため信用できる船会社に頼んでいたのですが、今のコンテナは簡単に開けられない構造なので盗まれる心配もなくなり、時間も短くなり、コストも安くなりました。その結果、世界中で買う側と送る側とですごく簡単に物の売買ができるようになり、輸送のスピードが速くなったんです。

 だから、これから流行(はや)りそうな製品を自国に工場を建ててつくるより、海外にさっと発注して輸入するほうが速いわけです。

 基本的に世界中の人や企業は、より便利なものを売ってお金を稼いでいるので、モノを運んだりモノをつくる速度は速くならざるをえません。職人技みたいな、ものすごく貴重な技術以外はコモディティ化(汎用化)して速くなるので、この流れに逆らえるものは、ほとんどないでしょう。

phot 荷物を輸送する場合、かつてはタンカーを確保していたが、現在は予約をしなくても、通りがかったタンカーに頼める(写真提供:ゲッティイメージズ)

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