ファミリーマートは6月27日、ポイント機能や決済機能を持ったスマートフォンアプリ「ファミペイ」を、全国のファミリーマートで7月1日から展開すると発表した。ポイントカード機能や、クーポン、電子レシート、独自の電子マネー「FamiPay」を使った決済機能を持つ。
ファミリーマートの澤田貴司社長は、2つの狙いを話した。「ポイント、バーコード決済は徹底的にお客様の利便性を追求していく。囲い込むのではなく、いろいろなものが使える、いろいろなものが貯まるようにする。もう1つはキャッシュレス。可能な限りいろいろな機能をファミペイに入れ込んで、キャッシュレスを追求していく」
FamiPayはバーコードを使った決済サービス。スマートフォンアプリからの利用のみでプラスチックカードは発行しない。収納代行にも利用でき、1件10円相当を還元する。
チャージは、店頭での現金チャージのほか、「ファミマTカード」のみクレジットカードを利用できる。「他のクレジットカードとの連携は考えていない。銀行口座との連携は秋を目処に実現させたい」(デジタル戦略部長の植野大輔氏)。同時に、今年度中に4000台追加で設置する店内セルフレジもFamiPayを含むスマートフォン決済に対応する。
【6月28日9:30 訂正:セルフレジは今年度中に4000台追加設置予定です。】
「本当にキャッシュレスだけで十分なのか。財布には現金以外にもポイント、クーポンなどいろいろ入っている。現金だけをキャッシュレスして本当に意味があるのか。本当にやらなくてはならないことは、お財布レスだ。ファミリーマートは、お財布のいらないコンビニエンスストアになる」(植野氏)
総額88億円という大型のキャンペーンも実施する。7月1日から31日まで、FamiPayにチャージした金額の10%を還元(上限2000円)。ファミマTカードを使ってチャージするとさらに5%を還元(上限1000円)する。
またファミリーマートで使える各種クーポンとして、「ファミチキ」が無料でもらえるクーポンを配布する。対象商品を購入するとスタンプがたまったり、「承りギフト」利用で還元があったりと各種のキャンペーンを予定している。
今後8月にはコーヒーなどの「FamiPay回数券」の提供、11月には「dポイント」「楽天スーパーポイント」「Tポイント」とのアプリ連携も予定している。
2020年度中にアプリ1000万ダウンロードを目指す。現在20%弱のキャッシュレス決済比率を、22年度内に他社の決済方法も含め、50%に上げる目標だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング