ビジネスパーソン向け入門Libraの第3回は、Libraに関連するビジネスチャンスにはどんなことが考えられるのかをお伝えする。ブロックチェーン大学校FLOCが主催した、ブロックチェーン技術の専門企業コンセンサス・ベイスの志茂博CEOの講演から。
FacebookはLibraを主導して作り上げてきたが、金融サービスの運営はLibra協会が行う。またユーザーが利用するウォレットも子会社のCalibraが開発、提供し、Facebookはデータを共有しないとしている。では、Libraをどうやってビジネスにしようとしているのか。Calibraのデビット・マーカスCEOの発言などから探ってみる。
「Libraのビジネス活用としては、Libraを貸し付ける個人向けローンなどの話が出ている。また保険商品のような話もあるし、LIT(Libra Investment Token)はじめ、さまざまなセキュリティトークン(ブロックチェーンに乗った有価証券)がCalibraで使えるようになるだろう」(志茂氏)
さらに、ウォレットから得られるさまざまなデータをCalibraが分析して活用するデータマイニングも検討しているようだ。
「Facebook内のゲームプラットフォームや、Oculusで使うつもりでは、という意見もある」と志茂氏。Libraをインターネット経済圏の通貨として捉えると、課金が発生するゲームでLibraを決済に使うというのは自然な流れだろう。
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