コラム
» 2019年07月26日 06時00分 公開

高齢者ドライバー対策、「専用免許」では解決しない自動ブレーキ搭載車両(3/3 ページ)

[日沖博道,INSIGHT NOW!]
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 まずアメのほうは、多少問題がある高齢者でも、可能であれば限定条件付きの免許を与えることだ。しかも一律ではなく、その高齢者の生活事情や認知機能の程度に応じて、という細やかさである。具体的には、「自宅周辺の半径〇マイル以内」とか「晴れの昼間だけ」とかだ。

 「ムチ」のほうは、有効期間の短縮、医師の診断書の提出と、診断書の内容によって課される実車試験という科学的な多重アプローチである。

 75歳になった時は一律に運転免許を更新しなければならない。その後は80歳になった時、及びそれ以降2年ごとに運転免許を更新する必要がある(狭い道路が多い日本の都会を走るなら1年ごととすべきかもしれない)。

 75歳以上の者が運転免許を更新しようとするときは、認定された医療専門家診断書が必要である(幼なじみの近所の医者による「なぁなぁ」の診断じゃダメということ)。75歳以上の者は、診断書において「医療上の運転適性はあるものの、安全に運転する能力について重大な疑義がある」とされたときは、実車試験を受けなければならない(日本のように講習だけという訳にはいかないのだ)。当然、診断書および実車試験の結果によっては先に述べたように運転免許に条件が付けられることになる。

 どうだろう。日本の現状と比べるとはるかに合理的で、高齢者にとって納得性が高く、社会的にもずっと安心ではないか。ぜひ、日本政府関係者も参考にしてほしいものだ。(日沖 博道)

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