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» 2019年08月09日 05時00分 公開

大前研一大いに吠える!【後編】:大前研一が息子たちに施した「21世紀型教育」とは?――「先生の言うことを聞くのよ」と言ってはいけない (2/6)

[田中圭太郎,ITmedia]

リカレント教育の先進国から学ぶ

 ヨーロッパでは、70年代以降、リカレント教育に力を入れる国が増えてきました。なかでも、北欧諸国とドイツはリカレント教育の先進国といっていいほど、人生のさまざまな局面で教育を受ける文化が根付いています。

 その結果、これらの国がEU各国の中でも国際競争力が高くなっているのは、ご存じの通りです。リカレント教育が経済にいい影響を及ぼしているのは明らかでしょう。これらの国々の取り組みを見ていきたいと思います。

 まずスウェーデンです。リカレント教育という言葉を最初に作り出したところです。生涯にわたって教育を受けることができて、かつ、英語を駆使できる人材を海外に派遣する政策をとってきました。

 スウェーデンは東西の冷戦が終わる頃には、コウモリみたいな感じで東西の両側にくっついていました。それが冷戦が終わって、うまくいかなくなり、ブルーカラーの40%が失業しました。それからかなり改革をして、現在があります。スウェーデンからはファストファッションのH&M(エイチ・アンド・エム へネス・アンド・マウリッツ)というグローバルカンパニーが生まれていますね。

 グローバル企業を生み出す国といえば、フィンランドもそうです。フィンランド語はもともとアジア系で、言葉が非常に難しいのですが、授業を英語で行うように変えました。その結果、国民はグローバルで仕事ができるようになり、ヨーロッパの他の国々から人も集まりました。英語を使うことで、大きくこの国は変わったと思います。

 デンマークは、北欧型のセキュリティとフレキシビリティを両立した国です。社会人が学び直そうとした時に、仕事を失うといった社会的な不安がありません。失業給付などのセーフティネットと、職業訓練プログラムなどの雇用政策、それに再就職しやすい柔軟な労働市場がセットになっています。

photo スウェーデンのリカレント教育
photo フィンランドのリカレント教育
photo デンマークのリカレント教育

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