ZOZO、「Zホールディングス」に仲間入り 前澤氏は既に辞任「僕自身は新たな道へ」電撃発表

» 2019年09月12日 10時01分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

 ソフトバンク傘下のヤフー(東京都千代田区)は9月12日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(千葉市)に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ZOZO株式の50.1%の取得を目指すという。また、ZOZO創業者であり筆頭株主の前澤友作氏が現在保有する同社株式は36.7%。このうち30.37%を買い付ける見込み。ZOZO取締役会での賛同決議は済んでおり、資本業務提携契約も締結する。なお、ヤフーは2019年10月1日付で「Zホールディングス」へと社名を変更予定。

12日付で発表があった

 これを機に12日付で、前澤氏はZOZOの代表取締役の座を降りる。後任には、取締役の澤田宏太郎氏が就任。前澤氏は自身のTwitterアカウント上で「先ほど適時開示しましたが、ヤフーさんとZOZOは資本業務提携することとなりました。また、このタイミングで僕は代表取締役を辞任し、新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます」とコメント。12日17時30分から開かれるヤフーとZOZOとの共同会見に出席し、詳細を発表するという。

 ヤフーはソフトバンクグループ、ソフトバンクとともにスマートフォンQRコード決済サービス「PayPay」に出資。19年秋にはECサイト「PayPayモール」のオープンも予定している。今回の業務提携を機に、ZOZOTOWNの顧客基盤などとのシナジー効果を狙う見込みだ。Amazon、楽天、メルカリなど活況を呈するEC市場で存在感を高めることができるか。

12日17時30分からの会見に登壇する(出所:前澤友作氏公式Twitterアカウント)

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