『そうじ資本主義 日本企業の倫理とトイレ掃除の精神』(日経BP)や『トイレ掃除の経営学』(白桃書房)などの著書がある日本大学経済学部の大森信教授は、日本企業と掃除の関係について研究している。
大森教授は、日本の経営者がトイレ掃除を重視しているいくつかの事例を過去のインタビューで紹介している。イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏は、「凡事徹底(当たり前のことを徹底して行うこと)」や「率先垂範(自ら手本を示すこと)」といった経営哲学を自分の姿から学んでほしいと考え、10年以上1人でトイレ掃除をしたという。日本電産創業者の永守重信氏も、新入社員や買収した会社の社員にトイレ掃除をさせている。同社の経営理念である「品質第一」の実現に欠かせない、品質維持の習慣を実地で学ばせる狙いがあるという(出所:【仕事を学問してみると】カリスマ経営者はなぜトイレ掃除にハマるのか?)。
コンビニでトイレを利用する際、室内が汚れていてがっかりした経験のある人も多いのでは。「トイレをきれいにする」という当たり前のことを徹底させるため、竹増社長は自ら率先して掃除しているのかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング