合宿や視察旅行を経て、うんこミュージアムYOKOHAMAは19年3月にオープン。「オープンするまでは不安があった」(小林氏)というが、初日には行列ができるほどの人気ぶりだった。来場者層も、当初の狙い通り8〜9割が女性だったという。知名度が高まるにつれて、子ども連れや、シニア層の来場も増えた。しかし、お台場にうんこミュージアムTOKYOを進出させる際も、「若い女性」というメインターゲットはブラさずにつくり込みを続けた。「企画を考える上で、子ども向けの方向に傾きかけたこともあった。しかし、ここまでヒットを続けられたのは、脇目もふらず若い女性をターゲットに据え続けたことも一因では」と分析している。
うんこミュージアムに関する企画スケッチ。白井氏が制作(1)
また、うんこは海を渡り、中国にも進出。こちらでは「見せ方」により工夫を加え、YOKOHAMAやTOKYOと異なり、順路を設定した。まだオープンから期間が短いが、多くの来場者が日本と変わらずうんこを楽しんでいるという。うんこがウケるのは世界各国共通のようだ。
その中でも、日本は「うんこ先進国」(香田氏)といえるかもしれない。今や絵文字にも使われているうんこの形は、日本では楳図かずお氏の漫画作品や鳥山明氏の『Dr.スランプ』などがルーツの1つだともされている。また、日本は農業国でもあり、うんこを堆肥として重宝していた。「(日本人は)DNAにうんこが刻み込まれている」とは小林氏。こうした背景から、SHANGHAIでは日本から発信しているという意味も込め「日本のコンテンツらしさ」を出したという。一方で、中国らしさをもう少し出すなど、今後はコンテンツを現地向けにカスタマイズする点を課題に挙げた。
うんこミュージアムに関する企画スケッチ。白井氏が制作(2)
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