横浜で産声を上げたうんこミュージアムが、ついに海を渡った。2019年3月、横浜市にオープンしたうんこミュージアム。当初は7月までの期間限定だったが、好評を受けて会期を9月末まで延長した。公式発表によると、来場者数は30万人を突破。8月には「MAXうんこカワイイ」を掲げたうんこミュージアムTOKYOをお台場に展開し、10月には中国・上海でうんこミュージアムSHANGHAIをオープン。TOKYOはクローズ日時を定めずしばらく開催し、SHANGHAIは20年1月までの期間限定で運営している。快進撃を続けるうんこミュージアムは、どのように練り上げられたのか。仕掛け人に取材した。
【参考記事】なぜ、人々はうんこにひき付けられるのか うんこミュージアムの魅力に迫る
うんこミュージアムは、「面白法人」として知られるカヤック(神奈川県鎌倉市)とアカツキライブエンターテインメント(ALE、東京都品川区)が共同運営。ALEの小林将氏は「うんこばかりやっているわけでもない。我々に対しては『うんこミュージアム屋さん』というイメージが先行しているが、そうではなく、エンタメ体験のプラットフォーマーだという自負を持っている」と話す。
同社は、19年3月に横浜市でエンタメ施設「アソビル」をオープン。アソビルの2階「ALE‐BOX」は「エンタメ体験のセレクトショップ」を掲げるフロアだ。オープン時にこのフロアで提供するコンテンツを考えたときに「新しいチャレンジをしよう」と考えてカヤックへ声を掛けた。「面白いことをやってくれそうだと思った。何せ『面白法人』なので」と小林氏は話す。アソビルの近くにカヤックのオフィスがあったことも理由の1つだ(現在は移転)。
このALE‐BOXの企画は、もともと「うんこありき」ではなかったという。では、どのようにうんこミュージアムの企画が立ち上がっていったのだろうか。
うんこミュージアムの企画運営に携わる4人。左から、カヤックの阿部晶人氏、香田遼平氏、ALEの小林将氏、カヤックの白井章平氏
- なぜ、人々はうんこにひき付けられるのか うんこミュージアムの魅力に迫る
お台場にある「うんこミュージアムTOKYO」に行ってみた。場内はウンスタジェニックエリア、ウンタラクティブエリアなどに分かれる。一定時間ごとに「うんこ・ボルケーノ」が噴火すると、場内はうんこのシュプレヒコールであふれた。なお、場内にトイレはなく、うんこはできない。うんこにとことんこだわったミュージアムの裏側には「うんこのリーディングカンパニーになる」という熱い思いがあった。
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神奈川県にある「株式会社うんこ」をご存じだろうか。悪ふざけではなく、実際に存在する会社だ。Webサイトを見てみると、うんこスーツやうんこスニーカーなど、幅広いうんこグッズを販売している。5月に行ったクラウドファンディングでは、達成率が500%超。270万円ほどの資金が集まった。いったい、どんな会社なのか。
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