両社は以前にもモバイルゲームの制作などでやりとりはあったが、お互いに体験型のエンタメ事業を手掛けるのは初めての試みだったという。カヤックでは、ALEからの誘いを受け、いくつかの素案を作成。「僕たちもうんこばっかりやっているわけではない。最初からうんこにたどり着いたわけではなかった」とカヤックの阿部晶人氏が話す通り、うんこミュージアムの他にも横浜に根付いた企業にフォーカスした企画があったという。
もともと、カヤックにはうんこを扱う素地があった。カヤックの香田遼平氏は「カヤックにはうんこをコンテンツとして捉える精神が根付いている」と話す。同社はこれまでに「うんこ名言カレンダー」の制作、さらにはオンライン講義サービスである「UN高」などさまざまなうんこビジネスを展開してきた。
ミュージアムの企画については、最近ヒットした「うんこ漢字ドリル」(文響社)を受けて、漢字ドリルでは「平面」だったうんこを「立体」として展開できないかと考えたという。うんこを立体にし、子どもが体験して楽しめるようなスペースを展開すればヒットすると見込んだ。
ただ、両社が本格的に事業展開を行うのが初めてだったこともあり、うんこの企画を持ち込むことに対する逡巡もあったという。「うんこか……という悩みもあった。でも、うんこの企画を見たときに心の中で笑っている自分もいて、大きな可能性を秘めているとも感じていた」と阿部氏。こうした背景もあり、最終的にはうんこの企画を含むいくつかの案を提案した。
ALE側の受け止めはどうだったのだろうか。「最初の打ち合わせでは、もううんこの話題でほとんど持ち切りだった」と小林氏。社内に企画を持ち帰ったときにも、ALE代表である香田哲朗氏が「これはいけるね」と反応したことで、実現する方向へ舵を切った。「他の人と同じことをやっても仕方がない。アソビルのオープンに合わせて、新しいことをやりたかった」
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