お店のミライ
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» 2019年11月28日 05時00分 公開

続々進む「無人」と「省人」 気になるお店の狙いを探る:「無人レジだけ」「カメラがたくさん」 ミニストップの省人化実験店舗に行ってみた (3/3)

[昆清徳,ITmedia]
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無人レジを使ってみた

 店内にはイートインコーナーもある。記者はおにぎり、カップラーメン、缶チューハイ、ペットボトルのお茶を実際に購入してみることにした。仕事中にもかかわらずお酒を買ったのは、年齢確認をどのようにするのかを試してみるためだ。

 缶チューハイのバーコードをレジでスキャンしてみたが、特に問題なく購入できた。レジの後ろを振り返ってみると、店員はこちらに背を向けて商品の品出しをしている。おそらく、未成年と思われるお客が来店した際には、店内のカメラや店員の目で確認するようになっているのだろう。365tableでは、たばこも他の商品と同じように並べられている。

 無人レジには「私は絶対おつりを忘れない!」という目立つPOPが付いていた。店員に「これは何ですか?」と尋ねてみると、「お札のお釣りを忘れてしまうお客さまがいらっしゃるんですよ」と教えてくれた。

至れり尽くせりの電子レンジコーナー

 購入したカップラーメンにお湯を注ごうとすると、見慣れぬ機械が置いてあることに気付いた。「卓上型電子湯沸器」と書いてあり、ボタンを押すとお湯が出てくる仕組みになっている。コンビニに置いてあるポットより大きいサイズなので、水を補給する回数が少なくて済みそうだ。もしかしたら、見えないところで水道と直接つながっているかもしれない。湯沸器の横には軽量カップがかけられており、自分で利用するお湯の量が量れる。

 電子レンジは全部で4台ある。2台はお弁当用で、残りの2台は冷凍食品専用だ。購入した冷凍食品をイートインコーナーで食べたり、自宅に持って帰ってすぐに食べたいお客には便利そうだ。電子レンジの上にはフリーズドライ用のカップや電子レンジ加熱用のトレイが置いてあり、自由に利用できる。

 イートインコーナーの横にはコーヒーマシンが設置してある。コンビニなどでよく見るタイプのものだ。ただ、レジで精算するのではなく、お客が100円硬貨を自分で入れる仕組みになっている。また、コーヒーマシンの横には無料で氷が利用できる機械も置いてある。ボタンを1度押すと、アイスコーヒーにちょうどいい量の氷が自動で出てくる。

 イートインコーナーは全部で4席。Wi-Fiが無料で利用できるだけでなく、スマホやノートPCなどの充電もできる。紙ナプキンも設置されており、“至れり尽くせり”の印象だ。ただ、「長時間の利用」「飲酒」「喫煙」「携帯電話の通話」は遠慮してもらうルールになっている。

 日本経済新聞電子版(2019年9月2日付)によると、365tableでは常駐する店員はレジ操作の補助や店内の品出し作業に専念するという。また、この店舗の状況を見ながら多店舗化を検討するとしている。無人レジの小型店は同社初なのだとか。

 記者が実際に利用した感想は「新しいタイプのミニスーパーだな」というものだ。立地は都市型小型食品スーパーの「まいばすけっと」に似ているが、生鮮食品の影は薄い。あくまで、すぐに食べられる食品を中心にそろえている。また、イートインの新しい形態を模索しているように感じられた。本業が苦しい状況になっているミニストップにとって、365tableは救いの神になるだろうか。

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