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» 2019年11月29日 05時00分 公開

快進撃続けるアイリスオーヤマの「おじさん技術者」たち 元「東芝」技術者のもと“テレビ”でも旋風を起こせるか大手企業だけが活躍の場ではない(3/4 ページ)

[中西享,ITmedia]

買い替え需要で国内テレビに追い風

 4Kテレビについては18年の11月にテスト販売をした。しかも、過去に販売したことのないホームセンターで売ってみたところ、予想以上の反応があったという。石垣達也家電事業部統括事業部長は記者会見で「正直なところ売れるかどうか不安だったが、幅広い年代層の来店があり、このテレビが受け入れられたと思った」と語った。その後1年間で約10万台のテレビを出荷し、音声機能付きテレビの発売に踏み切ったという。

 現在日本のテレビ市場は、年間約450万台の市場規模だ。18年からは4K対応BS放送が始まり、19年から20年にかけてはラグビーワールドカップ、東京オリンピックなど大きなスポーツイベントがめじろ押しだ。さらに家電業界が最も期待しているのは、今年から来年にかけて見込まれる「買い替え需要」である。09年から10年に年間2000万台以上と爆発的に売れたテレビの買い替え時期を迎えるのだ。これらの要素が追い風となって、今年は500万台以上売れるのではないと皮算用をしている。しかも高価格な大画面の高品質テレビが売れれば、売り上げだけでなく利益増にも貢献するのだ。

 18年のテレビのシェアは1位がシャープ、2位がパナソニック、以下は東芝、ソニーなどであり、アイリスはまだ圏外だ。石垣統括部長は音声機能付きテレビの販売目標について「初年度で5万台の出荷を目指す。中長期的な目標としては、数量ベースで10%のシェアを取りたい」と獲得に強い意欲を表明した。10%ということは、単純計算すると年間50万台を売らなければ達成できない。

phot テスト販売では1年間で約10万台のテレビを出荷した
phot Wi-FIなどの設定不要で音声操作が可能だ

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