クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
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» 2019年12月04日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:第7世代への要望を不躾に言ってみる マツダ藤原副社長インタビュー(5) (3/4)

[池田直渡,ITmedia]

室内カメラで、ドライバーをモニターする未来

池田 あと時速60キロ以上でアシストが切れることについては、基本的には、GVC(Gベクタリングコントロール:タイヤの接地力を制御する機構)がすごくよくできていて、高速巡航の操舵(そうだ)は十分に楽だし、正確で気持ち良いので、むしろ変にステアリングを切られるよりは、いいのかなと思っています。ただ、例えば居眠りとか脇見運転とかのときに、ドライバー監視のカメラがあるからって全部任せられるのかと。やっぱり何かのときに、本当にどうしようもないときにはステアリングアシストが救ってくれることは必要なので、常時レーンキープするということではなくて、レーン逸脱の回避機能だけは、60キロ以上でもあったほうがいいんじゃないかなというふうに思ってます。

藤原 それは変えるつもりです。もう決めました。

池田 そういう意見が社内でもあったんですね。

藤原 それはやります。それ議論しました(笑)。ありがとうございます。

池田 室内カメラで、ドライバーをモニターするっていうのはとても重要で、実は昨日かな、ボルボの本国の安全技術ナンバーツーの人が来日してレクチャーしてくれたんです。飲酒であるとか麻薬であるとか体調の不良であるとか、いろいろな危険に対して次の安全のステージにいくには、ドライバーをモニターするしかないそうです。

藤原 そのとおりです。

池田 マツダもそこにちゃんと駒を進めたという意味では、あの機能の採用は、まさに正しいなと思っています。

藤原 ありがとうございます。あれはすっごい研究してますよ。あれはもう、人間のこういう動作はこういう状況だっていうのを、だいぶんつかみ始めてますし、それをこれからもデータと照らし合わせて検証していこうと思っているんですよ。

池田 あれモニターしているのは、視線ですか?

藤原 視線だけじゃなくて……。

池田 顔や首の動きとか。

藤原 顔、首の動きで見ていて、それで、こう動いたら危ないとか、だいぶデータをもらいながら研究してきたので。

池田 ちなみに、ボルボが言っていたのは、フロントカメラで前も見ているじゃないですか。前方で起こっているこういう状況には、ドライバーは当然反応しなきゃいけないってものに反応しなかったときには、アラームを出すって言っているんですね。

藤原 多分それってまだ試行錯誤の途中なんですね。どう対応するかっていうところで、動かすのか注意させるのかっていうとこが、多分皆さん、考え方がそれぞれ違う。多分われわれは警告を出すほうだと思います。人間をまず一番に起こすというか、気づかせる。それでもだめな場合には、もう自動運転に切り変えるとか。そこは一緒だと思います。

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