クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
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» 2019年11月27日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:CASEは「独自部分だけでも、クルマ1台分の開発費がかかってます」 マツダ藤原副社長インタビュー(1) (1/6)

マツダの戦略が分岐点にさしかかっている。第2四半期決算の厳しい数字。第7世代の話題の中心でもあるラージプラットフォームの延期。今マツダに何が起きていて、それをマツダがどう捉え、どう対応していくつもりなのか? その全てを知る藤原副社長がマツダの今を語る。そのインタビューを可能な限りノーカット、かつ連続でお届けしよう。

[池田直渡,ITmedia]

 マツダの戦略が分岐点にさしかかっている。第2四半期決算の厳しい数字。第7世代の話題の中心でもあるラージプラットフォームの延期。今マツダに何が起きていて、それをマツダがどう捉え、どう対応していくつもりなのか? その全てを知る藤原清志副社長がマツダの今を語る。そのインタビューを可能な限りノーカット、かつ連続でお届けしよう。

マツダの藤原清志副社長(撮影:小池義弘)

池田 まず、最初に今回お聞きしたいことについて、全体の流れを説明しますね。もちろん、お話はいろいろなとこに飛ぶと思うんですが、昨今の状況に、藤原さんも多分言いたいことがたくさんあるんだろうなと思っています。今、ネットを見るとマツダは値段を上げすぎて失敗したといわれているじゃないですか。これは存分に語っていただきたいと。

藤原 (笑)

池田 実は決算結果にざっと目を通してまして、「構成(売れた車種の単価)」のところはすごくいい感じでいっていて、構造改革のステージ2はちょっと遅れたけれどこれ大成功。商品の売上は倍増ですよね?

MAZDA3の新旧構成比の比較

藤原 そうでしょう?(笑)。みんな書いてくれませんけどね(笑)。

池田 それでも結果が悪いのは、表を見れば一目瞭然、為替で全部やられているわけじゃないですか。で、為替対策としては、たぶん海外工場の稼働が入ってくるので、そこのあたり、まあ2021年に稼働するアラバマ工場が動くと、例えば今回みたいな為替のときにどの程度回避できるのか。それから、このところマツダは北米市場に力を入れてきていますよね? そうすると、第2四半期決算で発表された「ラージプラットフォームの遅れ」の話はとても大きな問題だと思うのです。なのでこのあたりももう少ししっかりお伺いしたいと。

藤原 分かりました。

池田 ということで、まずは、マツダは価格は上げすぎて失敗したと世間で随分言われちゃってますが、どうなんでしょう?

藤原 本当に価格上がってます?(笑)。上がっているのは上がっているんですよね。決算発表のときも言いましたけど、基本的にCASEの対応で絶対みんな(価格が)上がる時代に来ていると思っているんです。コネクティビティ、先進安全技術、それから電動化。こんなことを考えると、必ずベース(価格)が上がる。もう多分どの会社も、これから出てくる新車は、全部それを入れてしまったら上がるというふうに思っているんですね。そこをどう見るかで、それを見ずにして高い高いと言ってるというのが、あるんじゃないかと思ってます。他社で見ても、最低限20万円、ひどいもので40万円も上がっている。それは彼らもコネクティビティを入れているし、先進安全技術などを入れているし。ああやっていくと、どうしてもベースは上がらざるを得ない。

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