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» 2019年12月05日 07時00分 公開

意外な結果の理由とは:「残業が少ない職種」ランキングで「美容系」がなぜ1位? 残業時間のメカニズムに迫る (2/3)

[服部良祐,ITmedia]

五輪が影響する建築・土木系エンジニア

 「残業時間が長いランキング」でトップの「設備施工管理」(41.6時間)など多くがランクインした建築・土木エンジニア系の職種。小林さんは、やはり東京五輪などによる建設ラッシュの影響を指摘する。その上で「現場職のため天候などによる突発的業務が多め。しかも、現場にはいろいろな職種の人間が関わるため、『壁を立て終わらないと塗る作業ができない』など、職種同士の相互依存性が高く、以前から残業は多い傾向にある」と分析する。

photo 「残業が多い職種ランキング」上位20位(doda調べ、クリックで拡大)

 同様に多めの傾向となった営業職については、「頑張れば頑張るほど成果が出る」職種の特性もあると分析。加えて、3位の「食品/消費財メーカー(営業)」は「今は小売りのプライベートブランド(PB)の力が強く、メーカー営業も業務が大変なのでは」とみる。

 ちなみに本調査は7月、パーソルキャリアが20〜59歳の正社員の男女1万5000人に対し、ネットリサーチ会社を通じてWeb上で実施。残業時間について105の職種別にランキング化した。

残業「時間」だけで判断は禁物?

 多くのビジネスパーソンが関心を寄せ、苦労の種にもなっている残業時間。ただ、小林さんは「残業時間のランキングだけで、一概にその仕事が楽かどうかは言いにくい」とみる。美容関連職のように「残業」と見なされない時間があったり、手当がちゃんと発生しているのかもまちまちだからだ。

 肝心の「残業を減らす方法」については、小林さんは「職種や業界によって残業の“起こり方”は全然違うもの。『残業時間』と1つでくくると決まった正し方があるように見えるが、起こっている現象は会社ごとに違う」と断じる。

 例えば、会社全体の平均残業時間は低めでも、一部の部署だけに残業が集中しているケースもあれば、全体的に「帰りにくい雰囲気」があって全社員が残ってしまっている企業もある、という。

 加えて、日本企業が残業削減をなかなか果たせない理由として小林さんが重視するのが「キャップを締める型」の働き方改革だという。「残業は〇〇時間まで」と制限を設けるだけの手法だ。

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