JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」で今後の展開を提示した。その中で今後の事業のあり方なども示されており、その実験的な存在として新駅高輪ゲートウェイを位置付けていることとなる。
JR東日本は、すでに鉄道事業だけではなく都市開発事業にも力を入れていて、東京総合車両センター田町センターの広大な土地を利用し、品川開発プロジェクトを行うことになった。
田町に広大な車両センターが不要になった理由として、上野東京ラインの開業により都心部に車両基地を設けなくても済むようになったことや、かつてのように寝台特急用客車などを多く留置しておく必要がなくなったことも挙げられる。
品川開発プロジェクトでは、駅周辺にオフィスや住宅、宿泊施設などを設け、24年度に営業を開始する。
新しい時代の駅をつくるということから、新しい時代の街をつくるという考えへとJR東日本の意識が動いている。鉄道ビジネスそのものを変えることが背景にある。そのための新技術を全面的に導入したのが、高輪ゲートウェイである。ゆくゆくは多くの駅がこの駅をモデルにし、スタイルやシステムを改めていくのだろう。
実験的な試みを行うことが新駅高輪ゲートウェイの最大の目的であり、JR東日本の今後にとっての「ゲートウェイ」ということだろう。
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