「ランチをどうしているかって? コンビニでお弁当を買ってきて、自分の机で食べているよ。オフィスにリフレッシュスペースがあれば、そこで食べることができるのになあ」「ウチにはあるけれど、利用者は同じ人ばかり。なんとなく使いにくい雰囲気があるんだよねえ」――。
そんな不満を感じている人も多いかもしれないが、会社も指をくわえて黙っているわけではない。従業員が働きやすいようにあれこれ手を打つものの、歯車がいまひとつかみあっていないケースが多いように感じる。そんな課題に対して、リフレッシュスペースをちょこっとイジるだけで、利用者を増やしただけでなく、コミュニケーションを2倍に増やした会社がある。商業施設や博物館などの空間をプロデュースしている「乃村工藝社」(東京都港区)だ。
同社は2018年6月末に、本社内に「リセットスペース」を設置。600平方メートルのスぺースに、仕事ができる個室ブースを設けたり、会話を楽しむ席を設置したり、体を動かせるゾーンを用意したり。机や椅子のデザインが個性的で、壁にはアートペイントが施され、スターバックスのコーヒーを飲むことができる。一歩中に入るだけで、オシャレなカフェのような雰囲気が漂ってくるが、疑問がひとつある。
他社でも同じようなリフレッシュスペースがあるのに、なぜ乃村工藝社の空間に多くの人が集まってくるのか。その謎を解くために、リセットスペースの企画・運営などを担当している同社の乃村隆介さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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