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インタビュー
» 2019年12月25日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(リセット公演):乃村工藝社(お台場)の4階で、人の交流が2倍に増えた理由 (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

お台場のオフィスに課題

土肥: 12月11日の水曜日、現在の時刻は11時10分。この時間帯のリフレッシュスペースといえば、「利用者がちらほら」といったところが多いのですが、ここは違う。すでに席は7〜8割ほど埋まっていて、全体的にざわざわしている。

 広さは600平米ほどあって、真ん中に大きな木がある。それを取り囲むようにして、14人が座れるテーブルが1卓。このほかに、6人が利用できるテーブルが7卓、4人が利用できるテーブルが2卓、ソファが3脚ある。さらに、カウンターに椅子が13脚あって、個人ブースにも19脚ある。

 仕事の打ち合わせをしている人もいれば、お弁当を食べている人もいれば、卓球をしている人もいれば、瞑想している人もいる(寝てはいない)。あっ、いま仕事をしている人の足元に、ボールがころがってきましたが、嫌な顔をせずにその球をひろって、ポーンと投げ返しました。オフィスでありながら、オフィスでないような空間が広がっているわけですが、なぜこのようなスペースをつくることになったのでしょうか?

照明を暗くして、リラックスできる空間も確保した

乃村: もともとこのスペースには執務室があって、窓際にちょこっとだけリフレッシュスペースがありました。自販機が並んでいて、テーブルが2〜3卓あるといった感じで。とにかく狭かったので、リフレッシュスペースに来ても、リフレッシュできなかったんですよね(苦笑)。

 以前のオフィスは芝浦(港区)にあって、そこには中庭がありました。外に出ても、お店がたくさんあったので、「ちょっとコーヒーを飲みたいなあ」と思っても、すぐに飲むことができました。ただ、2008年にお台場に移転して、状況が変わったんですよね。オフィス内に中庭がなく、近隣に飲食店は少ない。従業員の間で「外に出るのは面倒だよね」といった雰囲気が漂っていて、ランチのときも自分の席で食べる人が増えてきました。

仕切りがない状態で卓球台を設置している

 「このままではいけない。従業員はもっとコミュニケーションをとったほうがいいよね」ということになって、既存のリフレッシュスペースを見直すことに。お台場のオフィスは13階建てで、執務フロアは4〜12階にある。どのようにすれば、そこで働いている人たちがリフレッシュスペースに足を運んでくれるようになるのか。プロジェクトチームを結成して、「こんなのはどうかな」「これは必要でしょ」といった議論をしていく中で、「できるだけ多くの人に利用してもらって、そこで交流が生まれるような設計にしよう」という話になりました。

土肥: 具体的にはどんな感じに?

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