インフルエンサーマーケティングに関するソリューションを提供するBitStar(東京都渋谷区)は1月17日、「インフルエンサーパワーランキング2019 by BitStar」を発表した。同社が提供する分析ツール「Influencer Power Ranking(IPR)」を基に、19年1月1日〜12月31日の期間で、調査分析を行った。
ランキングによると、19年中にYouTubeのチャンネル総再生回数が最も多かったのは、「東海オンエア」で、9億7939万回だった。東海オンエアは、愛知県岡崎市を拠点とする6人組グループ。13年10月にチャンネルを開設し、17年にはインフルエンサーのマネジメントなどを手掛けるUUUMに所属。1月20日現在、チャンネル登録者数は489万人を数える。18年ランキングでは3位だったが、今回の調査で首位に躍り出た。メンバーの出演する映画が1月に公開されるなど、活躍の場を広げている。
チャンネル総再生回数の2位は、「タキロン」で9億7324万回。18年ランキングでは10位圏外だったが、今回の調査で急上昇した“成長株”のチャンネルだ。子ども向けのおもちゃを使った動画が特徴。投稿した動画「スパイダーマン アイアンマン キャプテン・アメリカ マーベルアベンジャーズが赤いスポスポブロックボックスに突入」は、19年中の動画再生回数がトップ(1億6567万回)に輝くなど、20年のさらなる飛躍が期待される。
3位は「Fischer's-フィッシャーズ-」。チャンネル総再生回数は8億2812万回だった。フィッシャーズは7人組のインフルエンサーで、10年に結成。当時から動画を投稿していたが、12年に現在のチャンネルを開設した。1月20日現在、500万人以上のチャンネル登録者を抱える巨大チャンネルだ。19年には、インターネット動画に関するアワードで“配信動画のアカデミー賞”とも呼ばれる「Streamy Awards 2019」において「ストリーミー賞/アジア太平洋部門」を受賞。日本人クリエイター初の快挙を成し遂げている。
こうした勢力が目立つ一方、「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」といったYouTuber黎明期を支えたメンバーの再生回数は約5億回。HIKAKINは7位(5億1667万回)、はじめしゃちょーは6位(5億1893万回)と、世代交代の時期を迎えつつあるようだ。
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