「ハンバーガーはどうしても、お昼に食べるものという認識がある」――これは以前、マクドナルドに夜マックの狙いについて取材したときに担当者が話した言葉だ。この「ハンバーガー=ランチ」というイメージを崩すために、これまでマクドナルドでは「お得」という点で訴求してきた。100円を追加で支払うとハンバーガーの肉の量を倍にできる「倍バーガー」、ポテトとナゲットをセットで販売する「ポテナゲ」などの施策だ。下平副社長は「おかげさまで、夜時間帯に来店するお客さまは増加している」と話す。
ハンバーガーにごはん、という意外な組み合わせについては「夜マックのキャンペーンでお客さまが増えているのは事実。一方で、まだまだ夜時間帯にはチャンスがあると考えている。『夜にはやっぱりごはんを食べたい』といったお客さまや、30〜40代になり、和食へシフトするお客さまも一定数いる」と下平副社長は話す。
マックのアイデンティティーであるハンバーガーという形を残しつつ、新規客を見込める和食のテイストとして「ごはん」を取り込んだ形だ。つまり、これまで夜マックの基軸だった「お得」から新たな価値を訴求する形へ方針転換を狙うようだ。
トレーにマットのように敷かれる広報誌「夕刊マック」でも「お米で食べると、たいていうまい説」「茶色いものはうまい理論」といった、「おいしさ」を強調する文言が目立つ。これまでのマクドナルドにはない組み合わせ、そして夜マックにはなかった価値訴求は、どのように受け止められるだろうか。
課長の平均年収は932万円、部長は? 外資との「格差」も明らかに
いきなり!ステーキ大量閉店の裏で着々と牙を研ぐ「やっぱりステーキ」の不気味な存在
一風堂が「ラーメン1杯でビール最大5杯無料」を急に変更 ドタバタ劇の裏側
少なすぎる残業に要注意! 組織を崩壊させる「粉飾残業」のあきれた言い訳と手口
それでも“インフルエンザ出社”がなくならないワケ くだらない「武勇伝」づくりはもうやめようCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング