高橋書店は2020年度版の4月始まり手帳を2月から全国の書店、文具店、オンラインストアなどで販売する。
同社によると、4月始まり手帳の市場は1月始まり手帳のシェアに追い付く勢いで拡大しているという。20年前、高橋書店の4月始まり手帳の発刊点数は25点だったが、20年度版は181点にまで増えている。
なぜ、ここまで4月始まり手帳は支持されるようになったのか。広報担当者によると、背景には働く女性の増加やビジネススタイルの多様化などがあるという。2000年の時点では手帳はビジネス手帳が主流で、記入形式も「レフト」と「セパレート」の2種がほとんどだった。進学や異動は4月に集中するが、ユーザーが1月に購入した手帳をわざわざ買い替える必要性を感じることはなかったと見ている。
しかし、20〜30年前から4月始まりの手帳を高橋書店だけでなく競合他社も発売するようになった。記入形式、サイズ、カバーの素材なども多様化し、消費者の選択肢が広まった。自分が好きなタイプの手帳を好きなタイミングで購入しようという消費行動が定着していった結果、4月始まり手帳のシェアが高まっていったようだ。
高橋書店が実施したアンケートによると、4月始まり手帳のユーザーの平均年齢は1月始まり手帳のユーザーより10.5歳低いという。そのため、同社は若年層向けの商品開発を強化している。
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