玉置: では、部屋のナカを紹介しますね。ちなみに、カードキーになっていて、部屋に入るには3つのセキュリティーがあるんですよね。エントランス、各フロアー、部屋――いずれもカギをかざさなければ入ることができないので、「安全面を考えて、ここに決めた」という人もいました。
土肥: (部屋のナカに入る)玄関を入ると、右にクロークがあって、その隣に洗面台がある。左手にはトイレとシャワールームがセパレートになっている。廊下を2〜3歩進むと、ベッドがあって、その向かいにデスクとイスがある。そして、バルコニーがありますね。
玉置: ベッド、机、イス、照明、カーテンなどに加えて、インターネットも無料になっています。
土肥: 18年に建てられたので、新しさと清潔感は漂っていますが、正直に言って「狭い」ですね。整理ダンスなどを置くと、床でゴロンとできるスペースはなさそう。
玉置: 広さは12〜15平米なので、「狭い」ですね。家賃は5万5000〜7万7000円(共益費1万8000円)でして、周囲のワンルームマンションやアパートの賃料と比べてどうなのか。ここと同じくらいの価格で、25平米ほどのところで暮らすことができる。このような話をすると、「じゃあ、広いほうがいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、こちらの物件は共有スペースがたくさんある。
土肥: 部屋にキッチンがなくて、洗濯機を置くスペースもない。
玉置: 先ほどご紹介したように、各フロアーにキッチンがあるので、料理をする場合はそこで。1階にランドリールームがあるので、洗濯をする場合はそこで。昔の学生寮といえば、風呂とトイレが共用といったイメージがあるかもしれませんが、ここは違う。部屋は個室で、風呂とトイレはある。あと、門限がありませんし、掃除当番もありません。カフェでは不定期にイベントを実施していまして、参加するのも、しないのも自由。「おもしろそうだなあ」と思ったイベントだけ参加できるので、この物件に住んでいる人たちとゆるーくつながることもできるのではないでしょうか。
従来のワンルームマンションだと、住民とつながることって難しいですよね。隣に誰が住んでいるのかよく分からない、といったケースも珍しくありません。朝と晩に食事を出してくれるところも、ほとんどありません。ワンルームマンションとこの物件を比べて、「どちらが自分のライフスタイルに合っているのか?」と考えるきっかけができることも、いいことなのかなあと思っています。
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