東海道新幹線700系、ラストラン中止 “お別れ”の機会なくなる引退イベントも中止

» 2020年03月02日 17時46分 公開
[ITmedia]

 JR東海は3月2日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、8日に予定していた東海道新幹線「700系」のラストランを中止すると発表した。

東海道新幹線「700系」のラストランが中止に

 運行を予定していた、臨時「のぞみ315号」(東京駅9時47分発、新大阪駅12時20分着)を運休する。この臨時列車は、700系の最終走行列車「『ありがとう東海道新幹線700系』のぞみ号」として運行する予定だった。

 運休に伴い、東京駅出発時と新大阪駅到着時に実施予定だった「引退式典」と、「のぞみ」停車駅での社員によるお見送りも中止となる。

 乗車券や特急券の払い戻しは、全国の販売窓口で1年間(2021年3月8日まで)対応する。手数料は無料。エクスプレス予約やスマートEXで予約して、切符の受け取りを行わなかった場合は、自動的に無手数料で払い戻し手続きを行う。

 最終走行列車の乗客のために用意していた乗車記念品については、準備が整い次第、引き渡しを行う。特急券1枚と引き換える形で1セットを渡す。東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅で対応する予定だが、詳しい日時や場所はまだ決まっていない。

700系ラストランに向けて、特設サイトも開設していた(出典:JR東海

 東海道新幹線の700系は1999年に営業運転を開始。先頭車両の形状から「カモノハシ」という愛称で約20年間親しまれてきた。3月8日、20年間の感謝を込めた引退イベントを華やかに開催する予定だった。

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