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記者が体験した、Zoom発表会のベストプラクティスアフターコロナ 仕事はこう変わる(3/5 ページ)

» 2020年05月27日 07時00分 公開
[斎藤健二ITmedia]

資料、写真……さまざまな工夫

 これまでオンライン発表会をやった経験のある企業はたいへん少ないはずなので、各社は工夫と改善を重ねながら試行錯誤している。その中でも、ありがたい工夫だと思った点をいくつか紹介したい。

 1つは資料の事前送付だ。Zoomを使った発表会では、画面共有機能を使ってスライドを表示しながら話すことが多い。このとき、手元で別のページを確認できないとたいへん不便だ。発表会開催直前や、開始直後にチャット機能などを使って、スライド資料を送付してくれる発表会はたいへんありがたい。

 2つ目は写真だ。発表会では、記者は自分のカメラを使って発表者を撮影することが多い。オンライン発表会では、当然それはできないので、発表者が写っている画面をキャプチャーすることになる。ところが、Zoomに映る顔は、お世辞にも写真としてイケているものではない。カメラの性能もあるだろうが、角度的にも背景的にも微妙だ。

 発表会では、本題に入る前に、撮影タイム的に顔を上げて記者席を見回し、表情も安定させて、撮影しやすいように配慮してくれる発表者も多い。特に政治家が発表会に登壇する場合、これがすごい。モデル顔負けの表情の安定さだ。

Fintech協会が開催した、Zoomを使った記者向け勉強会から。こちらはバーチャル背景ではなく、リアルな幕を使用している。バーチャル背景は不安定な場合もあるので、安心感がある

 可能なら、Zoom発表会の冒頭に撮影ならぬキャプチャタイムを設けてくれると、記者側もありがたいし、発表者も、いつどんな表情のところをキャプチャされるかと気にせずに安心できるのではないかと思う。

 また、せっかくあるZoomのバーチャル背景機能を使って、企業ロゴなどを表示してくれると、何の発表会なのかが分かりやすいし、公式感が多少出るだろう。

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