一方、駅エリア別に見た「住んでみたい街」ランキングでは、1位は「東京都吉祥寺」となった。2位「神奈川県横浜」に3位は「東京都恵比寿」と続き、前年とトップ3が変わらない結果となった。
ただ、もう少し下位を見ると世相を反映した変動も。19年の台風騒動でタワーマンションなどへの被害が報道された「東京都二子玉川」「神奈川県武蔵小杉」は、それぞれ6位から13位、11位から20位に下落している。
なるべく多くの街の住民の声を盛り込むために前年とデータを合算している「住み心地」と違い、「住みたい街ランキング」では単年度のデータ同士を純粋に比較している。宗所長は「二子玉川と武蔵小杉は確かに『住みたい街』では顕著に順位が下がっている。一方で(データを分析すると)住み心地への評価はほとんど変わっていない。(住人でなく)周りから見える街のイメージに、あの台風が悪影響を及ぼした」と分析している。
ちなみに、本調査が行われたのは新型コロナによる生活への影響が既に出ていた期間に当たる。在宅勤務の浸透などが住まいの好みに与える影響について、宗所長は「まだはっきり分かっていないが、影響はほとんど見られないのではないか」とみる。
「東日本大震災の時と違い、コロナは場所によるリスクの差がほとんど無い。(在宅勤務が進み)『郊外の人気が高まるのでは』という声も一部で出ているが、そもそもテレワークをしている人は全国で20%程度しかいない」(宗所長)。本アンケートの自由回答欄でも、コロナへの言及はほとんど無かったという。
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