世界19カ国で比較したところ、日本人は世界で一番「複数回の短い休暇」(51%)を取得する人の割合が高いことが、エクスペディアの調査で分かった。また、休暇を取るうえで理想的なスパンを尋ねたところ、半数以上が「毎月」(51%)取りたいと考えていることが明らかに。その割合も世界で最も高く、「日本人は長期休暇よりも、短い休暇を頻繁に取得する傾向にあるようだ」(エクスペディア)
2019年の有給取得状況を調べたところ、今回も日本の有給取得日数は10日、取得率は昨年と変わらず50%で、ともに世界19カ国の中で最も低い。日本人が休みを取らない理由として、最も多かったのは「緊急時のために取っておく」。次いで「人手不足」「仕事をする気がないと思われたくない」と続いた。「有給休暇を取得する上でも、職場の空気を読む日本人の様子がうかがえた」(同)
上司が有給休暇を取得することに協力的であるかを聞いたところ、「協力的」と答えた日本人は53%。世界で最も低い割合となった。18年の調査(43%)と比較して10ポイント上昇していることから、「有給休暇取得の義務化に伴い職場の協力体制も少しずつ整えられている傾向にあるのかもしれないが、世界的にみると、いまだに意識の違いがあることは明らかだ」(同)
インターネットを使った調査で、世界19カ国の男女1万1217人が回答した。調査時期は19年10月22日から11月15日まで。
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