(2)「社員第一」の実態
コロナ吹き荒れる今年の5月、ある都内のIT企業の選考で「当社は社員の健康第一に、消毒や換気を徹底して安全を図っているので、安心して来社してください」とリアル面接に呼び出されたという相談を受けました。県境を出てはいけないという大学のBCP基準があるので、就活学生が面接のための上京に躊躇するのは当然です。
私は企業にはいろいろな考え方や方針があり、良い悪いではなく、そうした経営方針にあなた自身が合うかどうかで決めてはどうかとアドバイスしました。リアル原理主義の経営が明らかな会社は、恐らくIT企業であっても定時出社やリアル会議を優先したいのかもしれません。地方大学の学生保護の姿勢などには関心ないのかもしれませんが、コロナ過の東京で、どれだけその事業所「だけ」が仮に安全だとしても、そこに至るためには高額な新幹線代を負担し、在来線を乗り継いで新幹線の駅まで行き、東京に着いてから会社のある駅までは山手線や地下鉄を乗り継いで行くリスクは「考えない」会社なのかもしれません。
そういう行動を社員に求める「社風」を是とするなら受ければ良いし、そのような職場や経営陣とは合わないと感じるのであれば、これまた企業選びの判断材料とすべきだろうと思うのです。
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