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» 2020年07月15日 11時20分 公開

米軍基地でコロナ拡大:宿泊キャンセル数十件、沖縄の経済にまた“冷や水” (1/3)

在沖米軍基地での新型コロナウイルス感染拡大が、県経済に再び影を落としている。宿泊施設、商業施設などをみると……。

[沖縄タイムス+プラス]
沖縄タイムス

 在沖米軍基地での新型コロナウイルス感染拡大が、県経済に再び影を落としている。北谷町のホテルでは宿泊予約が相次いでキャンセルになった。観光客受け入れ再開へ始動したばかりの観光業界にとっては冷や水を浴びせられた格好。大型商業施設でも今月上旬から客足が鈍り始め、基地に出入りする事業者は従業員への感染を不安視する。関係者は一進一退の状況を冷静に受け止めつつも、事態の長期化を警戒している。

観光関連

 米軍が北谷町内のホテルで異動対象者を滞在させていることで、観光業界からは風評被害を懸念する声も上がる。

 同町美浜にあるリゾートホテルのマネジャーは「(報道後)県内外から数十件単位の宿泊キャンセルが発生している」と話す。「どこのホテルで隔離しているのか」などの問い合わせも多数寄せられており、「影響は少なくない」と明かす。

 町内の別のホテルでも数件キャンセルがあった。支配人は「米軍が隔離しているホテルには感染者がいると誤解している人もいる」と話し、問い合わせには異動対象者の滞在であることを説明するなど対応に追われているという。

 一方、キャンセルの理由はホテルでの隔離とは一概に言えないとの見方もある。東京での感染拡大や、国の観光支援策「Go Toキャンペーン」への乗り換えのためにキャンセルしたことも考えられるためだ。

 県内旅行社の多くは、米軍の感染拡大、ホテル隔離などによる県外客の目立ったキャンセルはないとする。ある旅行社の担当者は「全国では米軍の感染拡大が大きく取り上げられていないことが背景にあるのでは」とみる。

 ただ、県民の県内旅行のキャンセルは増加傾向にあり、今後感染が拡大すれば「県全体のイメージ悪化は避けられない」と話す。

 沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「北谷町でのPCR検査で全員が陰性だったことから楽観的な見方もあるが、しばらくは予断を許さない」と戒める。感染者が出るのはやむを得ないとしつつ「1〜2週間は情報をしっかりと見ながら、県は米軍への正しい情報提供を求めながら、濃厚接触者らの検査を急ぐ必要がある」と話した。

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