RV業界の調査によると、2020年は4600万人もの米国人がキャンピングカーでのドライブ旅行を計画しているという。この数は19年と比べて約2倍で、業界はかなりざわついている。
その流行の兆しは、キャンピングカーの予約状況からも知ることができる。キャンピングカーのレンタルを仲介するサイト「RVshare」では、5月の予約件数が急激に伸び、前月と比較して1000%になっている。さらに、別のサイト「Outdoorsy」でも同様に、予約件数が最低だった3月と比べると、5月は1500%に達するなどニーズが高まっている。
もちろん、キャンピングカーを製造販売するメーカーもビジネスが好調のようだ。米国大手メーカーの「Winnebago(ウィネベーゴ)」や「Thor(ソー)」の株価が2倍以上に高騰している。
興味深いのは、このトレンドを牽引しているのが、キャンピングカー初心者だということだ。また、その多くが18歳から34歳の若者層だという。
家族で楽しめる遊園地や動物園などの施設が封鎖され、ホテルやレストランといった人混みもできるだけ避けて安全に過ごしたい。また、飛行機での移動は感染リスクが高まることなどを考えると、アウトドアなら安全に楽しめるというわけだ。
そのため、キャンピングカーだけではなく、キャンプ場の予約も増加傾向にあるという。キャンプ場の予約ができるサイト「Campspot」では、予約が最低だった3月と比較して5月には1000%に伸びている。その70%がキャンピングカーでの予約だという。
実は、キャンピングカーと一口に言っても、分類するといろいろなタイプに分けられる。まず、大きく2つのタイプに分けられる。1つはモーターホームと言われるタイプで、もう1つはけん引型のトラベルトレーラーだ。
その違いは、モーターホームタイプのキャンピングカーは、車体とエンジンが一体化しているので、そのまま運転して移動することができる。けん引型のトラベルトレーラーは、その名の通り、けん引するための車両が別に必要となる。
日本でもレンタカーなどで利用できるキャンピングカーは、ほとんどがモーターホームである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング