「倍返しより転職しろ」「メガバンクは修羅の世界」半沢直樹にはまる中国人の突っ込み浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(2/6 ページ)

» 2020年08月20日 16時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

続編の平均レビュースコアは9.4

 「半沢直樹」は2013年に第一作が放送され、じわじわと視聴率を上げて終盤に社会現象化した。中国ではその前年に放映されたフジテレビの「リーガル・ハイ」(こちらも豆瓣の平均スコアは9.4だ)が人気になり、主演を演じた堺雅人の知名度が向上。堺雅人効果で「半沢直樹」に興味を持つ人も多かった。ちなみに「倍返し」は中国語で「加倍奉還」と訳される。

豆瓣での「リーガル・ハイ」の評価も9.4だ(リンク

 7年ぶりに放映される続編は、放映前から大きな話題になったが、中国でも19年から原作者の池井戸潤氏の書籍が「半沢直樹シリーズ」として順次発売され、話題作りに一役買っている。

 中国で人気になるドラマや書籍は、日本特有の「カルチャー」を理解しなくても伝わる推理ものや学園ものが多く、その代表が東野圭吾氏の小説だ。

 半沢直樹は企業ものにもかかわらず、「勧善懲悪」という分かりやすさが、幅広く人気を集める理由だが、その結果として、日本の企業文化に対する衝撃や誤解も視聴者から湧きあがり、SNSやブログで突っ込みと考察が続出している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.