ベンチャーのClipLineは、企業向けにワークスペースを提供するサービス「サブスぺ」を9月14日に始める。飲食店やカラオケボックスなどの空席を活用。新型コロナウイルスの影響でリモートワークが推奨される中で、ワークスペース不足に悩む企業の課題を解決しつつ、コロナ禍で客足が遠のく店舗の収益向上を後押しする。
利用したい企業の社員は、サブスぺのWebサイトで利用可能な店舗を検索し、チェックインして使う。料金は「1分6円」の従量課金制だが、月額5000円を超えた場合は自動的に5000円の定額プランになる。
1社当たり、最低5人から利用登録ができる。料金は企業に請求されるため、個別の経費精算は発生しない。サービス開始時の提携店舗は1都3県240店以上で、今後も拡大予定だ。
空席を貸し出す側は、提携店舗、貸し出す日時、場所、席数、時間などを自由に設定できる。サブスぺへの登録は無料で、初期費用・月額費用ともに設けていない。利用者に提供した飲食代はそのまま店舗の売上になる。
サブスぺを提供するClipLineは、新型コロナウイルスの影響を受け、従業員にリモートワークを推奨しており、4月末にはオフィスを解約、8月に縮小移転を実施した。生産性向上を確認した一方、一部の従業員から「家が狭い」「共働きの夫婦で同時にWeb会議ができない」といった声が上がり、ワークスペース不足が課題だった。そのような中、同社の顧客だった飲食店やカラオケ店を活用できると考え、サービス開発に至ったという。
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