三井不動産は、全国で展開する法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」で、会員企業との協業を加速する。1月30日にオープンした旗艦拠点「ワークスタイリング日本橋三井タワー」(東京都中央区)では17社と連携。アイデア創出を支援するITサービスを導入した部屋や、プレゼンに最適な照明を備えた部屋などをつくった。新製品などのテストマーケティングの場としても活用してもらう。
ワークスタイリングは、2017年にサービスを開始。全国に47拠点を展開しており、会員企業数は500社、登録会員数は10万人を超えている。20年3月には50拠点まで増やす計画だ。会員が時間単位で利用できる「SHARE」と、スタートアップ企業や支店などの拠点として使えるレンタルオフィス「FLEX」の2タイプがある。SHAREは全拠点にあり、FLEXを併設している拠点が6カ所ある。
拠点や会員企業の数が増えるにつれて、他の企業とのコラボレーションやイベント開催の相談を受けることも多くなり、マッチングなどに対応してきた。「ワークスペースの提供だけにとどまらない、“つながり”を促進する場にしたい。会員企業との『共創』を加速し、ビジネスを飛躍させる場づくりに取り組んでいる」と、同社ワークスタイル推進部 ワークスタイリンググループの細田知子氏は話す。
その象徴といえるのが、今回オープンした日本橋の拠点だ。設計の段階から会員企業のアイデアを取り入れている。
例えば、「STUDIO」という会議室には、TISが提供するアイデア出しサポートツール「AIブレストスパーク」を導入。これは、ある言葉から連想するキーワードを拾ったり、新しい発想のヒントとなるキーワードを出したりできるクラウドサービスだ。室内は2面スクリーンや壁いっぱいのホワイトボード、赤色の床と天井を備えており、感性を刺激してアイデアを出すための環境を整えている。
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