「お疲れ様です」「お世話になっております」「何卒宜しくお願い致します」――。メールで誰しもが打ち込んでいるこうした文言は、「マナー」とされる。一方で、「ここまで丁寧な必要もないのでは?」と感じるくらい、丁寧すぎるメールを受け取った経験がある人もいるのではないだろうか。
また、用件に直接関係がないのに、「一応……」とCcに上長や「関係ありそうな人」を取りあえず入れる人も少なくないはず。仕事を円滑にするための「報連相」は必要だが、こうした過剰なコミュニケーションマナーがビジネスパーソンを疲弊させ、日本の労働生産性を下げているといった見方もある。
一種「ムダ」ともとれるコミュニケーションを省き、業務をより効率化する。こうした流れを受けて、チャットツールを導入する企業が増えてきた。チャットツールの代表格が、SlackやMicrosoft Teamsだ。単刀直入に議論へ入れる気軽さや、忙しいときでもメッセージにスタンプを付ければ「既読」の意思表示もできることから人気を博す。
一方、チャットツールでも旧来のツールのような「マナー」が発生し始めているようだ。SNSで話題となり、波紋を広げている。
これによると、「冒頭は喫緊でお世話になったことを述べ、お礼から」「メールと違って絵文字も駆使して親しみを出す、ただし1文に2つまで」といった「謎マナー」があるようだ。さらには「重要なことはメールでお送りする」ともあり、そもそもSlackを使う意義すらなくなりかねない。こうしたマナーについて、Slackはどのような見解を持っているのだろうか。
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