プレゼンテーションルームの「STAGE」には、パナソニックの照明を備えている。プレゼン者が話すステージの足元などにカラーライティングを取り入れ、利用方法に応じて明るさや色を変えてプレゼンを演出することができる。
凸版印刷のデジタルサイネージを備えているのは「TRIP」という部屋だ。なぜTRIPなのかというと、サイネージが窓の形になっており、海辺の景色を映し出しているから。会議室から別世界にいるような景色を見て、気分をリフレッシュしてもらうことが狙いだという。
三井不動産が19年に実施した調査によると、回答した会員の87.3%がワークスタイリングの利用によって仕事の質が向上したことを実感していた。利用の目的は、30.8%が「移動時間を削減して効率的に業務を行うため」と回答しており、実際に削減できた移動時間は「1時間以上」という回答が53.2%を占めた。
一方、利用目的については「ミーティングを行うため」という回答も多く(20.6%)、商談や社内外の打ち合わせ、ブレインストーミングなどにもよく利用されていることが分かった。そこで、日本橋の新拠点では、アイデアを出し合ったり、リラックスしてコミュニケーションを深めたり、ビデオ会議をしたりするのに適した環境を提供することを目指したという。
細田氏は「ワークスタイリングの使い方はどんどん多様化している。シェアオフィスを活用した働き方に慣れている企業も増えてきた」と話す。“社外で作業できる場所”というだけでなく、社内外の人と接することで気付きを得たり、自社の商品やサービスを試したり、他社の最新のテクノロジーやサービスを使ってみたりと、シェアオフィスはビジネスの柔軟性を高める場として定着しつつあるようだ。
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