そもそも、他の鉄道事業者に比べてもJR東日本の終電は遅い。例えば、新宿発の中央快速線では、平日は高尾行0時30分、八王子行0時40分、武蔵小金井行0時50分となっている。緩行線には1時1分発三鷹行の列車がある。
一方、新宿発で並行する京王電鉄では、京王八王子行特急が0時34分と意外と遅いものの、停車駅は少ない。その後にあるのは0時35分発の調布行各駅停車と、0時41分と0時55分発の新線新宿発桜上水行各駅停車しかない。高尾までたどりつくには、最終は0時21分発の準特急京王八王子行、北野で各駅停車に乗り換えとなる。
小田急電鉄の場合、0時38分発相模大野行急行以降は、0時39分発向ヶ丘遊園行各駅停車、0時53分発経堂行各駅停車しかない。
私鉄の最終の列車の運行距離はJR東日本よりも短く、深夜帯の列車の本数も少ない。さらに、列車が減り始める時間帯がJRよりも早いという傾向がある。JR東日本は私鉄に比べて、遅い時間帯まで高密度で運行し、利用者へのサービスに努めてきた。
そのために、深夜帯のメンテナンスなどに割く時間が少ないという状況が続いている。
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