クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年09月14日 07時00分 公開

コロナ対策? トヨタが非対面中古車ビジネス池田直渡「週刊モータージャーナル」(5/5 ページ)

[池田直渡,ITmedia]
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その一手先

 トヨタが狙っているのは、これを起点にした自動車販売ビジネスのトータルアップデートだろう。ひとまずのスタートは東京、大阪、名古屋の3都市からだが、エリアとしても扱い台数としてもこれを拡大していく予定だ。

 実績のある安い中古車を入り口に、徐々に高価格な中古車へ広げていくとトヨタはいうが、筆者は中古車だけのはずはないと思っている。新車だって対象にしない理由はないし、実質的に新車に近いは新古車などはすぐに対象に入ってくるはずだからだ。

 顧客が購入方法として選ぶ選択肢の1つに、こうした非対面、ほぼ自動のWebシステムを織り込むことは、未来のさまざまな可能性に唾を付けておくことになるはずだ。

 現状の目的は、安価な中古車の販売方法といっているわけで、別にそれだけの機能でもトヨタ的には困らない。やがて中古の中で広い価格帯に寄与するようになれば万々歳だし、もっといえば新車までこのシステムで売れるようになればより喜ばしいだろう。

 いつも思うが、トヨタの戦略はガチガチに硬い勝てる勝負の向こう側にジャックポットが用意される二重構造になっている。その両方があるからトヨタは強いのだと思う。

筆者プロフィール:池田直渡(いけだなおと)

 1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミュニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。

 以後、編集プロダクション、グラニテを設立し、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う他、Youtubeチャンネル「全部クルマのハナシ」を運営。コメント欄やSNSなどで見かけた気に入った質問には、noteで回答も行っている。


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