トヨタは過去一年、このシステムの試験運用をやってきた。その結果、非対面システムで売れるのは安いクルマだということが分かった。
かなりの低価格からラインアップされる。登録台数は現時点では数百台とそれほど多くはない
いわれてみれば、300万円の中古車を現物を見ないで買う客は少ない。30万円とか50万円のクルマなら、期待値そのものが低い。それでもそういうクルマを見ないで買うとなれば、街場の素性の分からない中古車屋から買うより、トヨタのディーラーから買うことにメリットを感じるだろう。実際トヨタでは12カ月点検相当の整備を行ってから納車するし、1年から最大3年までの保証オプションも付けられる。これは車両によって違うが、例えば筆者が試しにチェックしたアリオンは3年保証が2万5520円だった。
トヨタから出たリリースには、取ってつけたように、コロナ時代の非対面販売もメリットに挙げているが、コロナ以前から試験運用をしていたことからみても、それはついでの話でしかない。
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日本の自動車メーカーは調子が良いのか悪いのか、とくにここ数年中国の景気悪化が伝えられており、その影響が心配される。全体を見て、とにかくこの逆境下で強さに圧倒されるのがトヨタで、ちょっと言葉を失う厳しさに直面しているのが日産だ。スズキとマツダは日産を見るとまだ救われるが、下を見て安心していていい状況とは思えない。概要としては各社そろって、程度の差はあれど逆境である。
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