さて、3つ目の「次世代の経営を担う人材が育っていない」は、回答した管理職層の自己評価である。そして、自分たち事業本部長、部長、課長クラスの中に、次代の経営を担えるような人材がなかなか見当たらないと、約7割が思っている。これを簡単に言ってしまえば『幹部・管理職層の小粒化』だ。中堅社員の小粒化を指摘しながら、自分たちも小粒化していると言っているわけである。上司が“小粒化”していけば、当然の成り行きとして、部下も“小粒化”していくという見方もできるだろう。
この調査から分かるのは、(定義づけせずに言うのはややはばかられるが)会社全体で“小粒化”が進行していること。そして、それが階層や世代の間に軋轢を生んでいる可能性があるということである。そう考えると、会社組織における問題解決の鍵は「小粒化が進行する理由」の明確化と、その排除・修正ということになる。(川口 雅裕)
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