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» 2020年09月23日 09時00分 公開

「納得して決めたハズなのに……」:コロナで会えない就活生の“内定ブルー”は解消できるか 「学生に寄り添う」ビッグローブ人事部の挑戦 (2/3)

[秋山未里,ITmedia]

 急きょオンラインに切り替えたため、準備することは増えたが、それでもオンライン内々定者懇親会は複数回実施している。森山さんは、その理由を「安心してもらうため」と述べる。会社の情報や雰囲気をあらためて伝えることで、内定ブルーを払拭し、内々定者に入社後のイメージを抱いてもらう狙いがある。

photo オンライン内々定者懇親会の様子(内々定者の顔と名前は伏せている)

 森山さん自身が内定者だった当時は、会社からは、気になることがあったらメールや電話をしてください、というようなアプローチを受けていたという。しかし実際にメールや電話をするのにはハードルが高く、「どうしても気になることがあったときだけ」連絡していた。そんな経験もあって、内定者には自由に話せる場を用意しているという。

 森山さんは「不安を話すタイミングがあるといいです。私も先輩社員に話を聞いてもらって安心したという実体験があるので、つながりを持つことが大事」と話す。「(参加者から)学生の立場に寄り添ってくれる企業だと思えた、といっていただけて、自分の経験を生かすことができたと感じました」

「カメラをなるべく見てください」など細かく指示

 そんな先輩社員との交流の場を設けるのは、一筋縄ではいかなかった。森山さんは今回の採用活動の中で、最も苦労したことは懇親会や面接に協力する社員との連携だったと振り返る。「(リモートワークで)実際には会えない状況で、対応してくださいと協力を仰ぐことが大変でした」

 今年度、協力をお願いした社員は、これまでにも面接の対応などをしていた人が中心で「社内の雰囲気は、採用に協力的」(森山さん)という。それでも苦労したのは、オンライン独特の工程や注意点を理解してもらう必要があったからだ。

 「カメラをなるべく見てください、見られない場合は学生にその旨を伝えてください、というような細かいところまで伝えました」(森山さん)

 注意点はリスト化して採用に協力する社員に確認してもらった。実際に学生と社員が会話をする際も様子を見て声をかけるなど、例年とは違う苦労があったという。

photo 先輩社員が懇親会に参加する様子(内々定者の顔と名前は伏せている)

 このように細かく注意したのには理由がある。森山さんは「画面越しの印象になるので、オフライン以上にいい意味で大げさに、声色にも気を付けたいと思っています」と話す。例えば少し冗談を言ったときに、対面ではその場の雰囲気などでニュアンスが伝わるが、オンラインだと伝わる情報が少なく、言葉だけで悪い印象に捉えられてしまう危険があるという。森山さんは「発言に関してもなるべくポジティブにしています」と話す。

 コミュニケーションが一方的になりがち、という問題もある。学生が「ただ見ている」という状態にならないように、意図的に質問の時間を作るなど、参加している実感を持ってもらうように工夫を重ねた。

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