メディア
日本を変える「テレワーク」
ニュース
» 2020年10月16日 11時46分 公開

当事者と労務担当者の対処法:在宅勤務中、慣れないイスで腰痛に……労災おりる? 社労士に聞いてみた (1/3)

慣れないテレワークで腰や肩を痛めてしまった――そのような時、従業員はどのように対応したらいいのだろうか。また、従業員に相談されたときに労務担当者が気を付けるべき点は何だろうか。約500社のクライアントを抱える社労士事務所、大槻経営労務管理事務所の大槻智之代表に話を聞いた。

[秋山未里,ITmedia]

 新型コロナウイルスの影響で、急速にテレワークが普及した。これまで自宅で働くことを想定しておらず、環境を整えられないままテレワークに突入したビジネスマンは多いのではないだろうか。

 筆者も、テレワークを始めてから椅子が合わずに腰を痛めた。接骨院にかかったところ「けがの一歩手前」と診断された。

photo 写真はイメージです(写真提供:ゲッティイメージズ)

 では、実際にけがをしてしまったら労災はおりるのだろうか。慣れないテレワークで腰や肩を痛めてしまった――そのような時、従業員はどのように対応したらいいのだろうか。また、従業員に相談されたときに労務担当者が気を付けるべき点は何だろうか。

 約500社のクライアントを抱える社労士事務所、大槻経営労務管理事務所の大槻智之代表に話を聞いた。

――最近、自宅でのデスクワークにより腰が痛いのですが、デスクワークで労災がおりるのはどのような時でしょうか。

大槻さん: デスクワーク中の労災認定は基本的に難易度が高いです。腰痛であれば重い物を持った、狭い場所での作業を指定された、ということであれば認められますが、そうではない場合が多いからです。

 労災では「想定され得る事故が発生してしまった」という状況であるかどうかが重要です。つまり「その状況であれば多くの人がけがをする」という場合は労災がおりることが多いです。しかし、「同じ状況でも100人中1人しかそのけがをしない」ということであれば、もともと腰が弱かったなどその人特有の症状ではないか、と考えられることが多いです。

photo 大槻経営労務管理事務所 大槻智之代表

――デスクワークによるけがで、労災がおりた実績があるのはどのような症状でしょうか

大槻さん: 腰痛よりは腱鞘炎の方が事例は多いです。仕事が起因するものだと証明しやすいからでしょうね。腱鞘炎は実際にタイピングで動かす場所ですし、仕事以外で発症しにくいので説明しやすいと思います。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間

    Digital Business Days

    - PR -