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» 2020年10月29日 17時06分 公開

KAMIYAMA Reports:株価が待つ景気回復 (1/2)

足元、コロナ・ショックの混乱期(2020年3月から6月)に世界のエコノミストが想定した経済回復シナリオに沿って、米国の経済回復は順調に進んでいるといえる。米国を含む主要国で新型コロナウイルスの感染者が再度増加しているにもかかわらず、当初の医療崩壊懸念を含む混乱はおおむね避けられ、注目は経済回復の進度に向かっている。

[神山直樹,日興アセットマネジメント]
日興アセットマネジメント

米国の経済回復は進行中:米国の雇用と小売売上高

 足元、コロナ・ショックの混乱期(2020年3月から6月)に世界のエコノミストが想定した経済回復シナリオに沿って、米国の経済回復は順調に進んでいるといえる。米国を含む主要国で新型コロナウイルスの感染者が再度増加しているにもかかわらず、当初の医療崩壊懸念を含む混乱はおおむね避けられ、注目は経済回復の進度に向かっている。

 最初に、米国の雇用統計(非農業部門雇用者数)の回復を確認しよう。今年3〜4月のわずか2カ月で2200万人を超える失職者が報告された。このうちの8割程度を一時的に賃金がもらえない自宅待機者(レイオフ)が占め、生産現場やレストランなどが再開すれば復職すると考えられていた。

米国非農業部門雇用者数の推移

 その後の雇用統計をみると、5〜9月までの5カ月間でその半分程度の人が職場に戻ったことがうかがえる。空運やレストランなど外食産業はまだかなりの比率で現場に人が戻っていないようだが、製造業などはレイオフした労働者を生産現場に戻しているようだ。4〜6月の世界的な株価回復は、このような実体経済の回復をみて、早ければ1年程度、遅くても2年以内に経済がコロナ・ショック前に戻るだろうというシナリオ通りの展開に支えられ、先回りしたものと解釈できる。

 同じく、米国の小売売上高の回復も著しい。3〜5月の3カ月間の落ち込みが、6月にすぐに回復、9月には前年同月比で5%ほど上昇した。ロックダウンや外食の一部制限などがあった一方で、失業者だけでなく幅広い消費者に一時金がすぐに行き渡ったこともあり、手控えていた消費の回復に加え、旅行などを減らした分、モノを買っている人も多いと思われる。

米国小売売上高の推移
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